「見える力」を支える、これからの100年に向けて
ただ商品を届けるのではなく、「見える暮らし」を届ける
私たちキクチメガネは、創業から100年以上にわたって視力に不安を抱えるお客さま一人一人と真摯に向き合ってきました。単に商品を提供するのではなく、お客さまの視力を総合的に支える。それが私たちが大切にしてきた「ビジョンケア」の考え方です。
メガネは数年に一度の買い物です。だからこそ、接客時の信頼やご購入後のアフターケアの質は、企業全体への信頼につながると考えています。たとえば、お客さまが3年前に購入されたメガネの度数や使用状況のデータを適切に管理しておけば、次のご来店時にはより良いご提案が可能になります。各店舗に蓄積された情報はクラウドでも共有されており、ご利用になる店舗が変わっても変わらぬ品質のサービスを提供できる体制を整えています。視力の悩みは人それぞれ。使用シーン、好み、かけ心地まで求めるものはさまざまです。そうしたニーズに応えるには、お客さまの想いと潜在的なお悩みを引き出すコミュニケーション力が欠かせません。そして、その土台となるのが、相手の立場に立って考え、丁寧に寄り添う姿勢です。お客さまにとって最適な「見える」を一緒に見つけ、形にしていく。それが、私たちの掲げるビジョンケアの本質です。
信頼を土台に、技術と接客の力で進化し続ける
創業100年を超える歴史は、一朝一夕で築けるものではありません。
その背景には、確かな技術と誠実な姿勢、そして人材育成に力をいれてきた風土があります。私たちは独自の専門学校を設け、国家資格が義務付けられていない業界(※)の中でも、高い専門性を持つ人材を育成してきました。素材ごとに調整方法を変えるフィッティング技術、度数の測定からカウンセリングに至るまで、すべてが「見る」に関わるプロフェッショナルな仕事です。
そして、社会の変化やお客さまの価値観の多様化に応じて、私たち自身も柔軟に変化していかなければなりません。たとえば、ファッション性の高まりによって、肌のトーンや顔立ちに合った「似合うメガネ」の提案力も求められるようになりました。あるいは、補聴器を求めるお客さまが高齢化する中で、接客時の丁寧なコミュニケーションもこれまで以上に重視されています。
私たちは「変わらない想い」と「変わり続ける努力」の両方を大切にしながら、次の時代へと進んでいきます。今後も、すべての「見る」にこたえを導きだすことを使命とし、お客さま一人一人に寄り添う「本当の専門店」として、誠実に歩み続けてまいります。
※令和4年度に国家検定資格である「眼鏡作製技能士」が設けられました。
代表取締役社長 森 信也